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集客ブースの鍵は「しやすさ」にあり!

2025.06.02

皆さんが思わず立ち寄ってしまうブースとはどんなブースでしょうか?見た目がかっこいいブースでしょうか?それとも魅力的な商品があるブースでしょうか?どちらも重要な要素ですが、多くの場合、来場者の立場に立って考えられていることがポイントです。
 
来場者目線で「分かりやすさ」「見やすさ」「入りやすさ」を考慮したブースは、集客に繋がります。実はその商品に興味があったのに、さまざまな「しにくさ」が原因でブースに立ち寄ってもらえなかったら、もったいないですよね。
 
では、どうすればブースに立ち寄りやすくなるのでしょうか?その鍵は「しやすさ」にあります。ブースを作る上で、この観点を考えることが重要なため、今回は「しやすさ」を作るコツについて、いくつかの具体例を挙げながらご紹介します。
 

■「しやすさ」のコツは「上手に分ける」こと

結論から言うと、「しにくい」を「しやすい」に変えるコツは、「上手に分ける」ことにあります。
 
例えば、スーパーの売り場を想像してみてください。スーパーの売り場は、お菓子コーナー、お総菜コーナー、お魚コーナーなど、分類ごとに分けられて展示されています。これがごちゃ混ぜに展示されていたらどうでしょうか?買いたいものをすぐに見つけることが難しくなりますよね。
 
また、白菜売り場に鍋の素が置いてあることもあります。このように、食材やメニューなどで上手に分類されているおかげで、私たちは目的の商品に素早くたどり着けるのです。
 
スーパーの売り場_c057_01
 
一方で、役所の窓口を想像してみてください。私も引っ越しをした際に経験しましたが、手続きごとに窓口が異なり、住民票の手続き、年金の手続き、車の手続きなど、それぞれ別の窓口に行く必要がありました。窓口が一つで完結すれば楽なのに、と思ったことがあります。
 
これは来客側から見ると「しにくい」と言えます。なぜ「しにくい」のかというと、役所側の都合で分けられているからです。職員さん側から見ると「しやすい」かもしれませんが、来場者にとっては不便です。つまり、目的に合った分け方がされているかが重要なのです。
 
Point!
目的と分け方が合っているかを確認=来場者にとっての「しやすさ」を考える
 

■展示内容で分ける(目的:わかりやすさ)

展示会では、多くの情報が溢れている中で、来場者は自分に必要な情報を瞬時に取捨選択しています。そのため、なるべく展示品を一つに絞り、一番伝えたいことをアピールすることが重要です。
 
しかし、どうしても複数の展示品を紹介したい場合は、それぞれの展示品が別々であることをしっかり伝えることが大切です。全ての展示品を同じように展示すると、一見まとまって見えるかもしれませんが、違いが分かりづらくなったり、単調な印象を与えたりしてしまいます。
 
展示品が複数ある場合は、以下の2点を実践するだけで、一目でわかりやすく、ブースにメリハリをつけることができます。
 
1.展示位置を分ける(展示台を分けるなど)
2.壁や展示台、床の色を変える
 
2点を実践_c057_02
 
ちなみに、ドン・キホーテや古着屋さんなどは、商品をあえて分けずに展示されていますが、これは「探す楽しさ」を目的としているからです。
 

■セミナーの席は二人掛けに分ける(目的:快適さ

展示会では、ブース内でミニセミナーを行う出展社も多いと思います。椅子の並べ方一つでも、集客に影響があります。6人掛けと2人掛けの席を、それぞれ24席用意した場合を比べてみましょう。
 
・6人掛けに並べた場合
多くの人は、なるべく隣に人がいない端や後ろの席を選ぶのではないでしょうか。間の席だと、座るときも立つときも気を使い、余計なストレスを感じてしまいます。これでは、端や後ろの席から埋まっていき、外から見たときにまばらな印象を与えます。さらに、主催者側も話しづらくなってしまいます。
 
人掛けに並べた場合_c057_036
 
・2人掛けにした場合
一方、2人掛けにした場合、全ての人が端の席になります。そのため、人の間を気にしながら入退出する必要もなく、比較的ストレスなくセミナーに参加することができます。
 
2人掛けにした場合_c057_04
 
One Point!想定より少なく並べる
設置する椅子の数を用意している数より少し少なめにします。来場者が増えてきたところで、控えていた椅子を追加することで、より賑わっている印象を与えることができます。それを見た通路にいた来場者の興味を引くこともできます。
 

■最後に

今回は、ブースづくりに焦点を当てて「しやすさ」についてご紹介しました。「しやすさ」は、当日の接客においても活用できます。皆さんもブースづくりや集客に悩んだら、一度どんな目的で分けたのか振り返ってみてください。上手に分けて、集客「しやすい」ブースを作りましょう。ブース装飾でお困りの際には、ぜひお問い合わせください。
 
なお、今回参考にした書籍は下記になります。
下地寛也 著『「しやすい」の作り方
 
こちらの本では、日常のさまざまな「しにくい」を「しやすい」に変える方法を、具体例を交えて紹介しています。共働き夫婦の家事の分担の仕方から、会議で発言しやすくなる方法まで、上手な分け方を身につけることで、日常生活が一段と楽になる方法がたくさん掲載されています。ご興味のある方はぜひ読んでみてください。
 
 

ブース装飾プランナーA.K