お問い合わせの際「浮く鞄」というコンセプトのもと、500ｇの鞄を浮かせる演出についてお悩みでした。
当初は浮力を利用した構想なども挙がりましたが、どうやって浮かせるかではなく、「浮くほど軽い」というメッセージをどのようにして伝えるかが展示会では重要ですので、「浮いているように見せる展示」に転換いたしました。

アクリル板を利用した展示、磁気で浮上するディスプレイなどの代替案もご用意致しましたが、今回は「吊るす」ことで浮いているように見せる展示をご提案させていただいております。

ただ吊るすだけではなく、ブース内に視点を集中させるアイキャッチのエリアを設け、光量を強くあてることで異空間を演出し、テグスで吊り下げることで、浮遊感を伝えます。鞄だけではなく、文字を載せたアクリル板を吊るすことで、ブース全体の統一感を図りました。

鞄の他にも、モバイルアクセサリーなどの展示品も多数ありましたので、ブースの背面を白いキャンバスに見立て、ひとつひとつのアイテムが目にとまるようなレイアウトとなりました。

ひとつの悩みから解決法を探る中で、様々な発見と学びがあり、会期中にもしっかりと来場者の目を引いていたことが実感できる機会となりました。今回、「浮く鞄」というわくわくする課題を与えてくださった水野鞄店様。しっかりと成果も上げられていると伺い、とても嬉しく思っております。