7月19日～7月21日の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催された、「第18回ライフスタイルWeek夏」の見学へ行ってまいりました。本展は雑貨・文具・ファッション・美容・インテリア・食器の商談展です。東京・大阪で年3回開催されます。主催者のWEBサイトによると本展の合計来場者数は31,925人を記録しています。

今回の展示会レポートは、3つのポイントに絞りお伝えします。

①展示会の特徴
②集客していたブース
③気になったブース装飾

今回のライフスタイルWeek夏は東4～7ホールにて、9つの専門展にエリアを分けて開催されました。

まず目に留まったのは、入場口に置いてあったカードが掛けられているパネルです。
カードには製品の写真とキャッチコピーが載せられており、来場者は気になったカードの裏面にあるQRコードを読み込むことで、その製品を扱うブースの位置を知ることができました。

会場のほとんどは、アイボリー色のカーペットが一面に敷かれていました。他の展示会では通路の一部のみ敷かれることが多いですが、全面に敷かれているのはこの展示会の特徴ともいえると思います。それに加え、アイボリー色は穏やかで安らぎのある印象を与えるため、近年注目を浴びている「おうち時間の過ごし方」を連想することができました。

そんな会場の中心である東5ホールでは『DESIGN TOYKO 国際デザイン製品展』が催され、このエリアのみシックな黒色のカーペットで区切られていました。こちらの専門展は世界中の最先端のデザイン製品が一堂に集まる展示会で、アイボリー色と黒色のカーペットの境目を跨ぐと、お洒落で高級感のある雰囲気のエリアにガラッと変わりました。

また今回のライフスタイルWeek夏では、海外パビリオンや海外出展社のブースをとても多く見かけました。中国・韓国だけではなくシンガポールやインド等、様々な国が出展していました。来場者はコロナ禍でなかなか手に取ることのできなかった海外製品を実際に見ることができ、出展社はようやく日本進出の機会を得られ、商談が捗ったのではないかと思います。

壁面や展示台に製品をぎっしり並べているブースが数多くありました。そのような展示方法はバイヤーの方にとっては、実際にお店に陳列されるシーンを想像することができ、ブースに足を運ぶきっかけになります。そして実際に製品を手に取り、自身のお店で商品を選ぶお客様の立場を体感することにも繋がります。

『香港スマートデザイン大賞』受賞製品の展示ブースも賑わいを見せていました。壁面に賞の名称をポンと載せるだけで、来場者に「これは受賞した製品なんだ」と簡潔に伝わり興味を持たせることができます。実際にお話を伺いましたが、展示品は遊びながら学ぶことのできる子供向けの知育商材等で、大人でも「面白そうだな、新鮮だな」と感じるような商品力の高い製品が揃っていました。

また、このブースでは会場入り口同様に、気になった商品のカタログをQRコードで読み取るカタログ用カードも置かれていました。

・製品を使った目を引く装飾
壁に水中のイラストを貼り、その上に魚型の箸置き製品を上手く配置することで、魚が泳いでいるように見えるディスプレイに目を引かれました。展示方法をひと工夫するだけで、来場者の印象に残る製品となります。

・目を引く衣装、有名大学との共同研究をアピール
白衣を着たスタッフの方がたくさんいて、遠くからでも何の展示なのか気になるブースがありました。有名大学との共同開発もアピールしており、白衣との相互作用で、製品の安心感を与える効果が発揮されていました。

・SDGs製品のサンプル配布
専門展の一つにサステナブルグッズEXPOがあるように、近年SDGsを始めとした地球環境に配慮した製品に高い注目が集まっています。会場では、食品加工時にゴミとして廃棄されるような、野菜の皮等を再利用したペーパーのサンプルを配布しているブースがありました。様々な種類があり、来場者は触ったり匂いを嗅いでみたりと、体験を楽しんでいました。

・展示内容に合った配色・形のブース
今回ベビーグッズ用品のブースには比較的人が多く集まっていました。その中でも、ベビー用品にあった温かみを感じる色使い、柔らかさを感じる丸みのある造形のブースは、人で賑わっていました。

ライフスタイルWeekは雑貨系を扱う展示ということもあり、堅い雰囲気はなく、来場者も出展者もマスクをしている人の割合は高くありませんでした。先述したように海外からの出展も増え、今後益々活気づいていく展示会になると思います。前回4月に開催したライフスタイルWeek春と比べても、1万人以上多く来場者が増えたようです。

私たちは毎週様々な展示会へ足を運んでおります。前回の展示会の様子や、どのような装飾にすればよいのか等、ブース装飾や集客に関するお困りごとはお気軽にご相談ください。「出展してよかった！」と思える成果が得られるよう、尽力させていただきます。

ブース装飾プランナー
K.A