Sports Future Lab
2025.10.14
2025年9月3日(水)から9月8日(月)の6日間、大阪万博内のWASSE(ワッセ)にて開催されました。「 Sports Future Lab 」は、スポーツ庁が主催し、「未来社会の実験場」である大阪万博にちなみ、「ラボ」と呼ぶ3つのエリアで構成されています。
Well-Being Lab(スポーツを通じた健康長寿社会)
Diversity Lab(スポーツを通じた共生社会)
Empowerment Lab(スポーツで活性する経済・社会)
3つのエリアには、それぞれのテーマに合わせた16のブースが出展されました。AIやVR、音響映像技術などを活用したスポーツ体験や、スポーツを通じた新たな価値創出の紹介など、“新たな発見”ができるブースが多数を占めました。
会場内にはステージもあり、アスリートなどのゲストを招いたトークショー、パフォーマンス、体を動かして参加する体験イベントなどが催されました。デジタル技術導入の事例紹介やスポーツの未来像など、最新の情報が得られる場になっていました。
今回は以下の3つの視点で展示会の傾向や雰囲気をまとめました。
①通常の展示会場との違い
②来場者の層・展示会の様子
③集客していたブースの傾向

■通常の展示会場との違い
通常の展示会では、天候によって来場者数が減少することもありますが、本展は屋内施設のため、雨宿りや涼みながら見学でき、天候に左右されることなく毎日1万人以上が来場したそうです。
今回の展示会では、メッシュパネルや色付きの蛍光灯、鏡の社名版が付いているデザイン性の高いパッケージブースが用意されていました。出展者が追加で装飾をしているブースは少なく、大型のモニターなど、来場者が体験できる備品を用意しているケースが目立ちました。
また、会場内は薄暗く、色付きの蛍光灯がとても映えていました。会場内は一方通行ですべてのブースを見て回ることが出来ます。出口付近にはセンサーと制御技術を組み合わせた光の演出によるオブジェが設置されており、このオブジェの前で紙風船を使った体験が行われていました。各ブースやステージ、最後のオブジェなど、会場のいたるところで体験が行われている、他にはない展示会でした。

■来場者の層・展示会の様子
ビッグサイトや幕張メッセで開催されている、企業間の商談会のような展示会とは異なり、メインターゲットは一般の方で、商談や仕入れを目的とした企業関係者の姿は、ほとんど見られませんでした。通常の展示会よりも体験やブースに入ることへの抵抗も少なく、来場者の方から積極的に参加していました。
万博内で開催され、スポーツ体験ができるブースが多いため、特に家族や子供連れで来場する方が多い印象でした。体験や記録を競いながら、スポーツを楽しんでいる様子が見受けられました。

■集客していたブースの傾向
今回の展示会ではほとんどのブースで集客できていました。一般向けの展示会ということもあり、体験ができるブースには列ができていました。その中でも集客していたのが、サッカーやバスケ、卓球のような競技性の高い、身近なスポーツの体験ブースでした。来場者にとってなじみがあるので、気軽に体験ができるのだと思います。
その他にもタイムや記録をランキング形式で掲載しているブースには、自身の記録を残そうと活気がありました。人が居るブースには、人が人を呼び、どんどんと列が長くなりました。
また、逆にパネル展示のみのブースには、あまり人が居ませんでした。足を止めてもらうきっかけがなく、素通りされてしまっていました。この傾向は、一般向けの展示会ではより、明確に現れていました。

■見学を終えて
今回、初めて万博で開催されている展示会を見学しました。通常の展示会とは雰囲気や来場者の層、ブースの仕様が異なり、新しい体験や発見が得られ、大変参考になりました。一般向け展示会では、体験型ブースに人が集まりやすい傾向が一層強いことも確認できました。
また、事前の準備や装飾規定、搬入出など、他の展示会と異なる点が多く、展示会の進め方に関しても大変勉強になりました。他の展示会に活用できる知見もあり、今後はこれらを取り入れながらブースデザインのご提案や出展サポートができればと思います。
私たちは毎週展示会を見学し、各展示会の特色を比較したり、その年の傾向を意識して情報収集を行っています。そこで得た知見をヒアリングをさせていただく出展者様にお伝えしています。ブース装飾や集客に関するお困りごとは、私たちにお気軽にご相談ください。

ブース装飾プランナー
S.I