第8回[名古屋]ネプコンジャパン2025
2025.12.08
2025年10月29日(水)から3日間、ポートメッセなごやにて「第8回[名古屋]ネプコンジャパン」が開催されました。本展はエレクトロニクス開発・実装展として、最先端の電子部品や材料、検査装置などが展示され、中部・近畿地方をはじめとする電子機器・半導体、自動車メーカー等の関係者が多数来場する展示会です。
第一展示館では本展示会とオートモーティブワールド、第二展示館ではスマート物流EXPO、第三展示館ではファクトリーイノベーションWeekが同時開催。今年は例年より会場を1棟分広げ、3展示場すべてを使用した過去最大規模での開催となりました。(同時開催含む)公式ホームページによると、3日間の来場者数は前回を上回り約28,496人だったとのことです。
これまで東京ビッグサイトや幕張メッセで開催される同展示会には何度か足を運んでいましたが、名古屋開催の見学は今回が初めてでした。ポートメッセなごやは2022年に一部改装されたこともあり、リニューアルされた会場の様子もあわせてご紹介いたします。
今回のレポートでは、下記3つのポイントを軸に会場の様子をお伝えします。
■改装後の会場の特徴
■会場の雰囲気
■ブースの特徴
■改装後の会場の特徴
ポートメッセなごやは1973年に開業し以来、中部地区最大規模の国際見本市会場として親しまれてきました。その後、2022年に第一展示館とコンベンションホールが改装され、天井高約20m、展示床面積約2万㎡の日本最大級の無柱空間として生まれ変わりました。
駅からの経路
最寄駅はあおなみ線「金城ふ頭駅」。南口を出てまっすぐ約5分ほど歩くとポートメッセなごやに到着します。会場までは屋根があるため雨の日も安心です。木造の屋根が印象的な外観で、駅正面に第一展示館、右手に曲がるとコンベンションホールおよび第二・第三展示館方面へ進めます。
第一展示館の特徴
2階(エントランス)
入口はガラス張りで、入ると2階へつながっています。左手にインフォメーションセンターとコピー機、少し進むとロッカー・カフェ・控室があります。休憩スペースもあり、開場を待つ来場者の姿も見受けられました。
1階(展示ホール)
1階に下ると展示会場が広がっています。A~Dホールまで横並びに配置され、その規模感は無柱空間のパシフィコ横浜展示ホール(展示面積2万㎡・最大天井高19m)に近く、非常に開放的な印象でした。また、天井には白いLEDライトのような照明が多数設置されており、会場内はパシフィコ横浜や東京ビッグサイトと比べても明るい印象でした。
■会場の雰囲気
東京開催と比較して、特に以下の2点が印象的でした。
1. 出展資料をデジタルで持ち帰れる仕組み
入場直後にQRコード読み込みで資料をダウンロードできる案内があり、従来の紙媒体とは異なるスタイルでした。荷物が増えず共有もしやすく、今後他展示会でも普及していくと感じました。実際に後日訪れた東京の展示会でも同様の試みが見られました。
2. 休憩スペースが多く確保されている点
セミナー時間外には会場が休憩スペースとして開放され、プロジェクターで案内が表示されていました。東京会場ではあまり見られない形式で、今回の会場拡大も理由の一つかもしれません。
■ブースの特徴
▪ブースカラーの傾向
東京で見てきたネプコンジャパンでは青を基調としたブースが多かった印象ですが、今回は白ベースに青をアクセントとしたブースが多く見られました。青は信頼・誠実・知的といった印象を与える色で、コーポレートカラーに採用する企業も多く、技術系展示との相性の良さを感じました。
白は清潔感・軽やかさを演出でき、膨張色であるため空間を広く見せられます。白を基調に青を加えることで空間が引き締まり、注目ポイントを際立たせやすい構成となっていました。
▪視覚的に分かりやすい展示手法
印象深かったのは車の部品展示です。アクリルと木工で車の形を造作し、部位ごとに番号が振られ、手前に対応する部品が配置されていました。どこに使用されている部品かが一目で分かるため、視覚的に理解しやすい展示でした。アクリルと青いLEDテープライトにより、先進的な印象が強調されていました。
また別ブースでは、LEDテープライトで車の形を縁取り対象位置に部品を展示。海外出展社のため言語が異なる来場者にも伝わりやすく、視覚情報の重要性を改めて感じました。文章のみでは立ち止まって読む必要がありますが、視覚的訴求は直感的に理解されやすく、多数の競合が並ぶ展示会では「一目で伝わる設計」が大きな強みになるといえます。
■見学を終えて
今回初めて訪れたポートメッセなごやは、東京開催とは雰囲気が異なり、新しい発見が多い見学となりました。名古屋駅からのアクセス、会場配置、第一〜第三展示館すべてを歩いて見て回ることができ、会場の特徴を深く理解できました。
名古屋での出展をご検討されている皆様の参考になれば幸いです。私たちは関東での施工が中心ですが、スケジュール次第で名古屋・大阪も対応可能です。ご出展の際はぜひ一度ご相談くださいませ。ブース装飾に関するお困りごとは、1・2KOMAまでお気軽にお問い合わせください。
ブース装飾プランナー
A.K










