システムブースと木工ブースって何?
2024.02.26展示会にはじめて出展される担当者様とブース装飾のお話をさせていただく際、システムブースと木工ブースと言われる2つの施工方法についてお伝えしています。理由は2つあります。
1つ目は、ブース装飾でどんなことができるのか、がわかるようになります。ブース装飾は他社との違いを演出することが求められます。そのためパッケージブースを除き、各社は色や形の異なるブースで出展しています。展示会場で見かけるブース装飾は多種多様ですが、施工方法については主に2種類で成り立っています。
2つ目は、装飾業者の選定を誤ることが減ります。装飾業者によっては、1つの施工方法しかできないことや、それぞれに得意不得意があります。また、A社では値段が合わないと断られたブース装飾がB社では、施工方法を変えると予算内で実現する、なんてこともあります。初出展の方からすれば、同業の施工業者なのに、どうして、こういうことが起きるのか?と謎に思われる方もいます。
しかし、ブース装飾に関する知識があれば、謎は解けます。また、自社の要望を満たせる施工業者に仕事を依頼することができれば、予算の兼ね合いで、できないと諦めていたブース装飾ができることもあります。
はじめての出展でこれから装飾を検討される方、継続して出展しているけれどブース装飾に悩まれている方のために、まずはここから知っていただきたい、2種類の施工方法と特徴についてお伝えします。
システムブースとは、アルミ素材のレンタル部材を使って作るブースのことを言います。最大の特徴は装飾費用を抑えられることです。ポールと言われる柱、ビームと言われる梁をたてよこに組み、白色のベニヤ板をはめると、看板、壁面、展示台などを作ることができます。またRビームを使うと、曲線の看板や展示台を作ることもできます。
一方、レンタル部材を使ってブースを作るので、新規造作はできません。また、素材がアルミのため、木工ブースに比べると、無骨で無機質な印象を与えることも否めません。他にも、システムブースはレンタルになりますので、壁面への釘打ちや、穴を開けることもできません。
一般的に、ポールとビームはシルバー色で、壁面や展示台に使われるベニヤ板は白色が主流です。主催者が用意するパッケージブースで、多く使われています。パッケージブースは、装飾費用を抑えることができますが、レンタル部材と単調な色使いがブースに画一的な印象を与えてしまいます。
1・2KOMAのシステムブースの特徴
私たちは白、黒の2色の部材と、9色のベニヤ板を所有しています。これらの組み合わせを変えることで、ブースデザインの選択肢が増え、他社ブースとの違いを演出しています。
余談ですが、1・2KOMAのブース装飾実績の8割はシステムブースで施工しています。「予算はあまりないけど、そこそこ装飾はしたい」というご要望のお客様にお選び頂いています。
システムブースの施工現場>
木工ブースとは、看板、壁、展示台などを木材で作り、壁紙を貼って仕上げる施工方法です。最大の特徴は、好きなように作れることです。滑らかな曲線やオリジナルサイズの展示台や看板などを造作することができます。理想を形にしやすい木工ブースは「高級感」や「清潔感」などの世界観の演出や、商品やサービスがイメージできるような、空間づくりに適しています。
他にも、システムブースと比べると、ポールやビームのデコボコがないので、フラットな面をつくりやすいです。そのため壁面に説明パネルを貼り付ける際も、自由にレイアウトできます。また、展示品を壁面に固定するために、ビスや釘を壁面に打つこともできます。
一方、木工ブースは自由度が高い反面、制作費用が高くなります。また、1年に何度も展示会に出展される方は少ないので、新規造作は廃棄されることが多いです。
1・2KOMAの木工ブースの特徴
私たちは、汎用性の高い看板、展示台、壁面、棚板などを木材で造作し、レンタルしています。新規造作に比べると費用を抑えることができるので、1・2KOMAをご利用下さるお客様にご提案しています。
木工ブースの施工現場>
費用はあまり掛けられないけど、壁面に大きく印刷を貼りたい。そんな方にお勧めしているのが、システムブースと木工ブースの組み合わせです。例えば壁面箇所だけ木工で施工し、展示台はシステムで組む。またその逆で、展示台だけオリジナルサイズで造作し、壁面や看板はシステムで組む。など、システムと木工を組み合わせて施工することもできます。
今回のブログでは、2種類の施工方法と特徴についてお伝えしました。システムブースはレンタル部材で作る方法で、木工ブースは木材で作る方法です。システムと木工どちらがおすすめですか?とご質問をいただくことがありますが、まずは「目的」を明確にしていただくことが大切です。なぜなら施工方法は手段だからです。
ご予算重視の場合、どうしても、施工方法にフォーカスしたお話になりがちですが、私たちが考えるブース装飾の目的は集客であり、新規顧客獲得です。そのため私たち1・2KOMAは、新規顧客獲得のためのブース装飾をミッションに掲げています。
展示会に出展される目的や、どのような成果を得られたいのか?ブース装飾のご予算と合わせて、お聞かせください。お客様に最適なブース装飾をご提案させていただきます。はじめてご出展される方も、新たにご検討されていらっしゃる方も、お気軽にご相談ください。
ブース装飾プランナーS.W