ご出展経験がおありでしたので、はじめに、以前の展示会ではどのようなレイアウトで設計、運営されていたか、お伺いしました。これまでは、主に木工ブースで施工されていましたが、弊社の過去事例をご覧いただく中で、システムブースでも配色や曲線のデザインで差別化が叶う点に着目いただきました。木工ブースが有力ではありましたが、新しい試みとして、今回はシステムブースもご提案のひとつに加えました。

ご検討の結果、木工ブースを採用いただきましたが、システムブースでご提案した木目調のデザインも気に入っていただきました。今回使用したのは、落ち着いた濃いブラウンの木目で、木のぬくもりと力強さを感じられる印象になっています。壁面や床の色ともコントラストが大きく、メリハリのあるブースになりました。こちらの要素を取り入れたことで、会期中も、周りのブースとの差別化がされていたのが印象的でした。

今回メインの課題としていたのが、ブースレイアウトです。これまでは、ブースの奥側にパネルや製品を展示する、後方重視のレイアウトでしたが、来場者にとっての心理的な距離は大きく、内側への誘導が難しかったと伺いました。そのため、間口を開放的にし、ブース内へ足を踏み入れずとも情報が目にとまるよう、前方重視のレイアウトでご提案いたしました。左右からの視認性も踏まえ、壁面をハの字に設置しております。

お客様からも積極的にご要望をいただきまして、最初のご提案からブラッシュアップした形で、今回のデザインに至りました。