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効果的な照明の使い方

2023.10.29

近年の展示会の傾向として、各ブースの照明が年々明るくなっているように思います。LED電球が急速に普及したことで、消費電力を抑えつつ、より明るく照らしてくれる照明の選択肢が増えました。
 
競うように照明の数が増え、私たちのお客様からも「もっと明るくしてほしい」というご要望を多くいただきます。ブース単体では十分な照明効果が得られるようにご提案させていただいておりますが、強い照明を使用しているブースに囲まれると薄暗い印象を抱いてしまいます。
 
なぜ、明るいブースが求められるのでしょうか。理由は2つ考えられます。一つは、とにかく目立たせたいから。もう一つは、サバンナ効果を期待しているから。サバンナ効果とは心理学用語で、人は暗いところから明るいところを見ると安心感を感じて吸い寄せられる、という心理的効果です。店舗や施設で人流の誘導に多く利用されており、展示会においても例外ではありません。
 
小さなブースでは取り付けられる照明の数にも限度があります。中には照明ばかりに予算をかけられないという出展社もあるでしょう。展示会に出展する本来の目的は、ブースを目立たせることではなく、集客することです。今回は、必要十分な照明で、より効果的に集客するためのヒントをご紹介いたします。
 
なお、私たちがよく使用する照明器具については、こちらのブログ記事をご覧ください。
 

■ポイントを絞る

ブースを見たときに最初にどこに注目してほしいのかを決めましょう。せっかく力を入れて多くの看板や展示品を準備してきても、情報が多すぎると来場者の脳内では雑音として処理されてしまいます。優先順位を決めてメリハリをつけることで、来場者に情報として認識してもらいやすくなります。ここでは3つのポイントをご紹介いたします。
 
①商品を照らす
展示品そのものがアイキャッチとなるような商品の場合、商品にライトを当てるとよいでしょう。全体を照らすのであれば上からライトを当てますが、比較的小さな商品であれば卓上ライトを設置することも可能です。

②サインを照らす
展示品だけでは特徴が伝えられない、あるいは展示する商品が無い場合には、一目でわかるキャッチコピーが求められます。伝えたいことではなく来場者が求めている情報を意識しましょう。

③見せたいものを前に持ってこよう
来場者にとって、ブースの奥まで入ることは非常にハードルが高いです。いつでもブースから立ち去れる環境で、来場者は安心してブースに立ち寄ることができます。また、ブース全体を照らすには多くの照明を必要とします。思い切って展示物は通路側に集約し、ブースの奥はストックスペースや商談スペースにすることをお勧めします。

 

■光にも色がある

光には色温度というものがあります。色温度が高いほど青白い光になり、低くなるとオレンジ色の光になります。LEDが普及した昨今は青白い照明が多く使われますが、演出したいイメージに合わせて選ぶことをお勧めします。
 
私たちの照明器具では白っぽい光の時はLEDを、温かみのある光のときはレフ球にてご提案いたします。それぞれの代表的な演出イメージ紹介しますので、是非参考にしてみてください。
 
オレンジの光
・あたたかい・優しい・ナチュラル・美味しい・健康的・楽しい・活動的
青白い光
・涼しい・さわやか・清潔・フレッシュ・機械的・神秘的・冷静

 

■照明以外のツールを活用しよう

ブースを明るい印象にする方法は、照明器具を増やすことばかりではありません。これからご紹介する3つのツールを活用することで、照明以上の集客効果を期待することができます。
 
①LEDパネル
壁面が明るいとブース自体が明るく見えます。LEDパネルは情報を目立たせるだけでなく、ブース全体を明るい印象にしてくれる、一石二鳥のアイテムです。

②モニター
照明ではありませんが、テレビモニターも光を出す機器として、ブースの中で存在感を放ちます。音と映像がブースに動きを与え、アイキャッチとして根強い人気があります。ブースの一番目立つ場所に設置することをお勧めします。また流す映像はできれば会社紹介だけではなく、展示内容が伝わるものだと尚良いでしょう。

③デジタルサイネージ
アイキャッチとしておすすめなのがデジタルサイネージです。大型のLEDビジョンは迫力があり、それだけで来場者の目を引きます。また最近の展示会では3Dホログラムも見かけるようになりました。立体的な映像を流せる3Dホログラムは、来場者や他の出展社からも興味関心を引きます。

 

■最後に

照明は展示会において必要不可欠なアイテムである一方で、実際にどう見えるのかはブースが完成するまで想像することしかできません。そのため最後まで悩まれるお客様も多くいらっしゃいます。1・2KOMAでは豊富な実績と経験をもとに、実例とイメージ図をお見せしながらプランナーが適切にご案内いたします。お悩みの際はお気軽にご相談ください。
 

ブース装飾プランナーO.S