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「おいしい」の声を可視化した体験型ブース

2023.10.01

2020年、新型コロナウイルスの影響により、リアル世界での展示会がまったく開催されなくなった期間がありました。当時、WEB上でのバーチャル展示会も登場し、一時は「今後、リアル展が開催されなくなるのでは」という考えも頭をよぎったものです。
 
しかしフタを開けてみれば、2023年現在、コロナ以前と変わらぬ勢いで展示会が毎週リアル開催されています。この業界に身を置くものとして、この一連の流れを肌で感じ、人は『リアルの場での“体験”を求めて会場へ足を運ぶ』のだと、改めて実感させられました。
 
出展者と来場者が直に顔を合わせて話をする、実機を見て性能を確かめる、ブースで営業の人となりを見る、商品に対する顧客の反応を実際に確かめる……など、それだけでも双方にとって貴重な“体験”です。では、その“体験”をより良いものにするために、展示会に携わるものとして、私たちにお手伝いできることは何か?
 
その答えは、『集客につながる“体験型ブース”』の御提案でした。
 
そこで今回はその実績として、弊社で施工させて頂いた『体験型ブース』の事例をご紹介させていただきたいと思います。
 
ブース番号5011 株式会社ラクト・ジャパン 様

■“体験型ブース” 御提案の背景
お問い合わせ時、出展の目的として「外国から輸入したユニークなプロテイン素材の知名度を上げたい」とのお話を伺いました。
 
その際に、ラクト・ジャパン様が原料メーカーゆえに、なかなか消費者の方からプロテインがどのように受け止められているのか、生の声を聞く機会がないため、展示会ではぜひそういった取り組みをしたい、そのために試飲を行いたい、とのご要望もいただきました。
 
もちろん、試飲の提供のみでも一つの“体験”となり、その場でお客様の感想なども伺える取り組みではあるのですが、より効果的にお客様の声を可視化できないか?と思い、「パネル式アンケート」をご提案させて頂きました。
 
今回は試飲をされたお客様の感想を伺いたいということでしたので、
 
・もしコップで片手がふさがっていても手軽に回答ができる
・展示会の雰囲気として硬い印象にならない
・他の来場者が参加しているところを見た来場者の目にもとまる、何か気になる
・参加することで、来場者の記憶にも印象づく
 
といった点から、展示内容にもぴったりかなとご案内したところ、ラクトジャパン様にも気に入っていただき、ご採用していただくことになりました。
 
■実施した“体験”の内容
アンケート用紙として、1枚の大判スチレンパネルを作成し、ブース壁面の見やすい位置に掲示させていただきました。

▲会期前の状態のパネル
 
体験の流れとしては、以下の通りです。
プロテインの試飲を提供(4種類の中から気になる味を選んで頂く)

②飲み終わったお客様が紙コップを捨てに来られる際、パネル付近へ誘導

コップと交換でアンケート用シール(男女で色分け)をお渡しし、試飲した味のプロテインについて、「おいしい!」または、「口に合わない…」の枠内に貼って頂く

■“体験型ブース”を実施してのご成果
会期中にブースに伺った際、「想定以上にお客様に立ち寄って頂けていて、アンケート用パネルの枠が足りないかもしれない」というお話を伺いました。私がご挨拶させて頂いている間も客足が途切れることなく、ひっきりなしにお客様が立ち寄って試飲、アンケート回答をされていく様子を拝見し、私としても非常にうれしかったです。
 
最終的には、インタビューでもご回答を頂きましたが、アンケートのシールを879枚貼って頂き、96%以上の方が「おいしい!」とお答えくださったという事でした。

▲会期初日にお伺いした時のパネルの状態
 
株式会社ラクト・ジャパン 様のインタビュー記事はこちら
・ブースのおかげで800杯以上の試飲と、
 96%以上の方に「おいしい」とお声を頂きました。
 
また、アンケート回答時にお客様とコミュニケーションを取られたということで、「取引先の方とは異なる視点で評価されることも多々あり、今回の評価結果と左記視点を今後の営業活動に組み込むことで、より厚みのある提案ができるようになると感じております」とのご感想を頂きました。
 
合わせて、「おいしい」の声を可視化できたことで、自信にもつながったとのことで、実りのある“体験”として成果が出たことも非常に喜ばしく思っております。
 
■最後に
来場者参加型の“体験”を取り入れたブースづくりができれば、集客に繋がるとともに、お客様とのコミュニケーションもより深いものとなり、出展成果へとつながっていきます。展示会や展示品によっても、どのような“体験”が提供できるのか、様々なパターンがございます。
 
“体験”を取り入れた『体験型ブース』について、展示品によってどのような“体験”が取り入れられるのか、また、どんな“体験”を提供するのが効果的なのか、ぜひ私たちにご相談いただければと存じます。
 
 

ブース装飾プランナーY.K